2018.09.17 安定志向の何が悪い!築浅物件は安定していて初心者に優しい!
不動産投資は家賃収入を毎月もらうことが前提なので、比較的リスクの小さい投資です。また、株やFXは一夜にして資産が大幅に下落することはありますが、不動産は実物資産なので短期間で価値が暴落するリスクは極めて小さいです。
とはいえ、不動産投資も投資の一種なので、「儲かってない・・・」と失敗に終わっている人も存在します(失敗していることに気が付いていない人もいます)。リスクに対する考え方は人それぞれ異なり、中には「安定志向」の人もいます。安定志向は、言い換えると「リスクを取る勇気がない」と言われることもあるでしょう。
しかし、それで良いのです。リスクを取らないことも立派な才能であり、不動産投資を成功へ導くための手段です。
さて、そんな安定志向の人が選択する物件の1つに、「築浅物件」があります。不動産投資における築浅物件は、実は意外と敬遠されがちです。というのも、築古物件よりも取得価格が高くなるので、「年間賃料収入÷物件取得価格」で算出する利回りが低くなりがちだからです。
しかし、築浅物件は初心者に優しく、安定している物件です。その理由を紹介します。
あなたが賃貸物件を選ぶときは、どのような条件を挙げますか?恐らく、まずは最寄り駅や市区町村などの「エリア」を選ぶでしょう。その後に駅徒歩距離や間取りを選び、築年数も気にするはずです。築5年でも築30年でも何でも良いという人は極めて少ないでしょう。
そして、当然ながら家賃が同じであれば、築年数が低い物件の方が良いという人が大半です。そのため、「築浅」にはそれだけで価値があり、安定して入居者を募集しやすいのです。つまり、「見学者が多い」ということであり、集客力が高いのが新築物件なのです。
不動産投資は、管理会社に管理全般を任せるケースと、自分でメンテナンスするケースがあります。その故障やメンテナンスを初心者がやるには、かなりのハードルになってしまうのです。たとえば、入居者から「備え付けのエアコンが壊れた」と連絡が来れば、遅くとも次の日には対応しなければいけません。
しかし、そもそも対応方法も分かりませんし、自分で故障を直すことも不可能でしょう。それが、真夏日であれば入居者の不満もたまり、それがキッカケで大きなクレームになるかもしれません。また、業者を迅速に手配できても、突発的に高額な現金が必要になる場合もあります。
一方、築浅物件は築古物件より価格は高いですが、そもそも設備が故障するリスクは極めて低いです。そのため、入居者の対応をする手間もかかりませんし、突発的な費用の発生も少ないと言えます。
入居者の中には、家賃が安くても「バス・トイレは絶対別じゃなきゃ嫌」という人はかなりいます。また、女性であれば「オートロックと防犯カメラはないと不安」と考える人もいます。築浅物件であれば設備・仕様が高い物件が多いので、このようなニーズに応えた物件である可能性が高いです。
言いかえると、ハイグレードな設備・仕様である築浅物件は、その魅力で入居者の検討度合いはアップするため、賃付けがしやすいと言えます。ただし、注意点は逆の視点も存在するという点です。男性であればセキュリティの高さは不要かもしれませんし、エリアによっては「設備・仕様よりもとにかく家賃の安さを優先する」という人が多いかもしれません。
その点は、エリアとターゲットの見極めに尽きます。どのような人が入居するか?その人は何を求めているか?をきちんと見極めた上で物件選びをしましょう。
不動産投資は、金額的に投資の中でも規模の大きい投資です。そんな不動産投資で、他の物件より価格が高い築浅物件を購入するのは怖いかもしれません。しかし、投資に失敗しては意味がなく、結果的に赤字になれば元も子もありません。目先のお金の問題だけにとらわれず、成功するためにできる最善の策を常に探しましょう。