2018.11.26 冒険投資家ジム・ロジャーズから学ぶ「着実な投資」
今回は、ジョージ・ソロス氏、ウォーレン・バフェット氏と並ぶ世界三大投資家の一人であるジム・ロジャーズ氏にスポットライトを当て、投資家としての考え方を取り上げます。ロジャーズ氏のマインドや名言は、身近な不動産投資にも通じることがあるので参考にしましょう。
まずはロジャーズ氏の経歴や人間性から紹介します。ロジャーズ氏は、ジョージ・ソロスとともに手がけた投資ファンドである「クォンタム・ファンド」を、わずか設立10年で約4000%という驚異的なリターンを達成しています。
ロジャーズ氏は5歳の時にピーナッツ売りをしたという話があり、バフェット氏と同様に若いときから商売に興味がありました。そして、その興味が投資に移ったのは大学時にウォール街でアルバイトしたことからといわれています。
ロジャーズ氏には「冒険投資家」という異名もあり、この異名は世界6大陸をオートバイで走破したという事実に由来します。ロジャーズ氏は改造したメルセデス・ベンツで116か国を旅し、ギネスブックに載っているほどです。
ロジャーズ氏は、「この旅(冒険)ここから得た情報で投資を行っていた」と語っており、このエピソードだけでも非常に活動的で行動力に溢れる人物というのが見て取れます。
ロジャーズ氏の投資手法は「グローバル・マクロの先駆け」とも呼ばれており、彼の投資の肝は世界の動向を徹底的に調査することです。また、国際情勢やマクロ経済だけではなく、各国の金融政策や社会のトレンドなども分析するのが特徴です。
このように膨大な情報を処理・分析することで、需要と供給の変化を徹底的に見極め、自分が「買い」ポジションを取るべきか、「売り」ポジションを取るべきかを判断します。
このように、グローバルな視点で経済の流れを予想するのが、ロジャーズ氏の根本的な投資手法といえるでしょう。事実、この手法で投資に成功させていることから、膨大な情報がロジャーズ氏の頭の中にあり、ポジショニングに成功したことが分かります。
ここでは、不動産投資でも通じるロジャーズ氏の名言を紹介します。まず、前項で説明したロジャーズ氏の投資手法に通じる名言に以下があります。
『
これは、他人(情報誌やアナリスト)からの情報を鵜呑みにせず、とにかく自分で調べ判断するということです。
実はバフェット氏も同じような発言をしていることから、投資に成功するための秘訣といえるでしょう。不動産投資においては、営業マンや情報誌の情報だけなく、「自分の目で見た情報が大事である」と置き換えられます。
この言葉もロジャーズ氏の「とにかく分析・調査する」という投資スタイルを表しているといえるでしょう。投資対象が見つからなくても焦る必要はありません。来るべき日に備えて、観察とリサーチを怠らずに資金を貯めておきましょう。不動産投資でも、全く同じことが当てはまります。
世界の経済情勢は刻一刻と変わってきます。たとえば、日銀の異次元緩和、FRBの利下げ・・・これらの変化について、今後お金はどのように生み出されるか?を考える必要があります。
つまり、事象(変化)に対して、その事象によって起こる本質を見抜く必要があります。これもそのまま不動産投資に置き換えられることでしょう。
前項以外の名言を最後に紹介します。
「投資をしていると、歩みを止めることはできません。常にもっと多くのことを学ぼうとし続けなければならないのです。」
まさに不動産投資でも同じことがいえます。不動産投資は長期スパンの投資です。そのため、常に情報に対してアンテナを張り、学び続けなければいけません。
たとえば、金利はどうなるか?エリアの価値はどうなるか?開発計画はないか?など、学ぶべきことはたくさんあります。その学びを止めないことが成功の秘訣というわけです。
このように、偉大な投資家のスタンスやマインドを糧にして投資に臨みましょう。それが、成功へとつながっていきます。