2018.06.23 投資偉人伝「ウォーレン・バフェット」 水面下の努力とは?
1930年アメリカのネブラスカ州オマハで生まれました。ウォーレン・バフェット氏は投資家・経営者・資産家・慈善活動家の4つの顔を持っています。
投資家として過去にコカコーラ社やウォルト・ディズニー株に投資して大成功を収めています。
経営者としてはバークシャー・ハサウェイ社の会長兼CEOを務めています。同社はウォーレン・バフェット氏が経営権を握ってから、なんと株価が7,000倍にもなっています。
資産家としては2007年620億ドル(約6兆4360億円)の資産を計上し世界一に輝いています。
近年では慈善活動家としての側面が強くなってきています。2006年資産の85%に当たる約374億ドルを、5つのフィランソロピーに寄付すると発表しています。この金額はアメリカ史上最大の寄付金額です。
ウォーレン・バフェットは小学生の時から、ワシントン・ポストの配達のアルバイト・ゴルフ場のボール拾い・競馬の予想新聞の販売などをして「お金」を自分で稼いでいました。
そして最初に株を買ったのはなんと「11歳」の時です。シティーズ・サービスの株を1株38ドルで買っています。この最初の投資は順調にいきませんでした。買ってすぐに27ドルまで株価は下落。その後40ドルまで値を戻したところで売却し初勝利を挙げることになります。しかし、売却後シティーズ・サービスの株価はグングン上がっていき、200ドルまで上昇しました。この教訓からバフェット氏は「長期投資家」になったといわれています。
バフェット氏は10代にして月収175ドルを稼いでいました。この金額は当時の平均月収を大幅に上回る金額です。
子どものころから商才を発揮していたバフェット氏ですが、なんと大学受験では、自信満々で受験したハーバード大学のビジネススクールに落ちています。最終的にコロンビア大学に入学することになりました。
また入社試験も落ちています。バフェット氏は「賢明なる投資家」の著者であるベンジャミン・グレアム氏に憧れていました。ベンジャミン・グレアム氏のもとで仕事をしたいと懇願しましたが断られています。
才能にあふれているイメージのバフェット氏ですが、実は人前で演説をすることが苦手でした。その短所を克服するためデール・カーネギーの演説コースを受講しています。自分の短所は何か?そして、それはどうしたら克服できるのか。こういった自己分析ができるところがバフェット氏の成功に秘訣なのでしょう。
バフェット氏は今でも毎日読書をしています。いつになっても貪欲に知識を追求する「努力家」だからこそ、激しい投資の世界で大成功を収めることができたのでしょう。