2018.07.28 不動産売買の前に知りたい「査定」の流れと仕組み
不動産査定のからくりを知ることで、物件を売却するときはもちろんのこと、物件を買うときに「自分の物件の相場はどのくらいか」を判断することができるようになります。物件の査定は訪問査定する前からほぼ決まっているものです。どういった点が査定では高評価になるのかを知ることで、「空室リスク」の低い物件を購入する手掛かりにもなります。
物件の価格で一番重要なポイントは立地です。特に公共交通機関からの距離が重要になります。駅の場合も、単線よりは複数の路線が乗り入れている場所のほうが高くなります。また、同じ路線でも急行が止まる駅は、各停のみしか停車しない場所より当然高く評価されます。
交通の便の他にも「生活」にかかわる施設が近いのかも、査定では重要になります。近隣に大型のショッピングセンターがある場合、査定には大きなプラスに働きます。また、病院や学校といった施設も重要です。所有物件の近隣に大型ショッピングセンターができた場合、物件価値が上昇します。ですから、物件を保有している場合はキャピタルゲイン狙いで売却の視野に入れていくタイミングになってきます。
このように物件の価格は立地でほぼ価格がつくことになります。ですから、物件を選ぶ場合、駅に近く買い物も便利な物件を買うことで「空室リスク」が大幅に減少します。なぜなら、物件の査定が高い物件=人気物件だからです。
物件を査定に出す場合、必ず複数社に査定を依頼しましょう。なぜなら、査定額がどこに出しても同じではなく、必ず物件価格に違いが出てくるからです。査定はインターネットで一括査定サービスを利用すると簡単です。
インターネットで査定をしてもらった後、査定をもとに訪問査定をしてもらい不動産会社を決めます。訪問査定ですが、驚くほど早く終わります。時間にして10分ほどでしょうか?ですから念入りに掃除をしてきれいにすれば査定額があがるというわけではありません。
マンションの場合、査定でプラスに働く要因は2つあります。一つ目はマンションからの眺望が良いことです。ですから、低層階よりも高層階のほうが査定額は上がります。もう一つは大手ゼネコンで建てられたマンションの場合です。「ブランド力」で査定額がアップすることがあります。
不動産会社を選択するうえで重要なことは「査定が高い=良い不動産会社」ではないということです。相場より高すぎる査定を出す会社は後々売れないことを理由に値下げ交渉をしてくるからです。まず、査定を高く出して「飼い殺し」しよう…などという不動産会社に魅入られないよう、注意が必要です。
では、どのような不動産会社を選べば良いのでしょうか?それは、販売実績の高い、信頼できる会社ということになります。また訪問査定の時に営業マンと直接接してみて「この人なら大丈夫」と信頼できる人かもチェックをすることも重要です。