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銀行に眠らせたままでいいのか? 不動産投資で資産形成することの意味

結論から言います。
現在の超低金利時代に、銀行にお金を預けていても全く増えません。銀行の預金口座は単に「お金を預ける場所」であり、「お金を増やす」という機能はないと言い切っても支障はないでしょう。

ただ、特に家族がいる方は、将来的な資産形成をしたいという人も多く、その中で「不動産投資」に注目している人もいるでしょう。今回はキャピタルゲインや家賃収入に着目して、資産運用としての不動産投資のメリットを解説していきます。

 

 

銀行金利では家族の誰一人食べさせていけないという事実

冒頭でいったように、銀行預金ではお金は増えず、銀行預金の金利だけでは家族は誰一人養えません。たとえば、日本最大手の銀行である三菱UFJ銀行の預金金利は以下の通りです。
・スーパー普通預金:年0.001%
・スーパー定期(10年):年0.010%

仮に、1千万円を預金していたとしましょう。その場合、スーパー普通預金では年たったの100円、定期預金でも年1,000円の利息しかもらえません。銀行によっては0.2%程度の金利設定をしている銀行もありますが、それでも一千万円預けて年2万円しか増えません。

このように、たとえ定期預金だとしても、到底「投資」と言えるような代物ではなく、定期預金で資産形成しているとは言えないでしょう。

 

「もしも」の時のための備えをどうする

断っておきますが、何も銀行預金を全否定しているわけではありません。預けておくだけの機能としては鉄板です(銀行が破綻してもペイオフによって一千万円の元本が保証される)。考えて頂きたいのはあなたが病気で倒れた時、あるいは交通事故に遭った時、いまの資産でどのように家族を守っていくか、ということです。
前項のように、定期預金にお金が入っていたとしても、そのお金は増えていかず、ほぼ額面通りです。仮に、1億円以上蓄えがあれば問題ないかもしれませんが、そこまで貯蓄している人は稀でしょう。そのため、銀行にお金を預けているだけだと、額面のお金が尽きれば終わりです。

しかも、亡くなったあなたの、前年の収入にも税金がかかるので、個人事業主など源泉徴収しない業態だと、次年度の税金で最悪の場合には貯蓄は失われます。

 

不動産投資がもたらす未来

そんなとき、銀行に眠らせたままではなく不動産投資で軌道に乗せることができていれば、残された家族は定期的な収入を得ることができます。仮に、1千万円で物件を購入し、利回り10%の物件の入居率を80%以上に保つことができたとすると、収入は年間80万円です。

先ほどの「一千万円預けて2万円の利息」と比べると、銀行預金のざっと40倍という収益になるのです。また、融資を利用して3千万円の物件を所有すれば、同じ条件で年間240万円の収益になり、銀行預金の120倍という収益になります。

不動産投資は、軌道に乗れば株式投資などよりも利回りは高くなる可能性が高いです。また、融資を受けていると団体信用生命保険(団信)に加入しているので、借入者が亡くなった時は、残債分が保険で賄われます。つまり、ローンを完済している「不動産」という資産が家族に相続されるということです。

そうなれば、税金や、管理会社に支払う費用を除いても、より大きな収益が手元に残ります。このように、ほかの投資と比べても、不動産投資は生命保険代わりになっているなどのメリットもあるのです。

さらにいうと、不動産価値が上がっていれば、売却してキャピタルゲインを得るという選択肢も増えます。そのため、一括で現金が必要なときに選択肢が増えるという点も魅力と言えるでしょう。

注意点

ただ、「もしも」の事態においては、その不動産を相続した家族が不動産を運用するという点は注意が必要です。ある程度は管理会社に委託できるので手間は多くないですが、慣れるまでは大変かもしれません。その点は、「最初から不動産投資に妻を関わらせておく」などの対処で対策が可能です。

いざ、不労収益。家族を守るための投資を始めよう。

「不労収益 = 楽して稼ぐ」というのは、せいぜいバブル期の話でしょう。しかし、不動産投資はほかの投資と違い、安定した家賃収入を月々もらえるという点は、万が一のときには安心できるポイントになります。

不動産投資は、投資の中でも残された家族にとって大きな味方になってくれる資産と言えます。もし赤字経営だったとしても、団信でローン負担がなくなれば黒字経営に転換する可能性もあります。

また、おそらく読者の方の中では、同じようなリスクヘッジ商品である「保険はどうなのか?」と思う人もいると思います。その点については、今後の記事で扱う予定なので、楽しみにお待ちください。