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2018.10.19 新築ワンルーム投資はなぜ難しい?「新築であること」には頼るな!

不動産投資を検討している人の中で、ワンルーム投資を検討している人は多いでしょう。ワンルーム投資は、不動産投資の中でもメジャーな投資であり、比較的低リスクなので初心者にも好まれます。
実は、そんなワンルームの新規建築は、東京都で規制されていることをご存知でしょうか?

今回は、そもそもワンルームマンション投資がなぜ人気があるのか?そして、ワンルームマンション規制があることでどのような影響があるのか?を解説していきます。

 

 

良くも悪くも始めやすい「新築ワンルーム投資」

新築ワンルーム投資(一室買い)で最悪なのは営業マンに勧められて、よくわからないまま買ってしまうことです。営業マンが新築ワンルーム投資を進める常套文句には、以下のようなフレーズがあります。
・初期費用が少ない
・新築は資産価値が高い
・ワンルームの需要が高い

特に、ワンルームマンションは新築だとしても安価なので、金額面で投資を始めやすい点が大きなメリットです。しかし、新築ワンルームマンション投資は、「始めやすいからこそ」甘くみてはいけません。

 

新築物件の資産価値は購入価格よりも低い

新築物件の価格の内訳は以下の通りです。
・建築費用
・土地代
・販売促進費
・売主の利益

このように、新築物件には販売促進費と売主の利益が上乗せされているので、購入時の金額で売り抜けるのはほぼ不可能といえます。

 

エリアによっては売却しやすい

ワンルームマンションを売るときは、主に不動産投資家がターゲットになるので、「入居用」に購入する層を取り込みにくいです。そのため、広めのマンションよりはターゲットが少なく売りにくいのですが、それも収益性の高いエリアを選ぶことでカバーできます。

そして、前項の通りワンルームマンションは賃貸需要が高いので、収益性が高い物件になりやすいのです。

 

新築プレミアムが続かない

そもそも「新築プレミアム」という言葉が存在するのは、前項が理由になります。つまり、新築には販売促進費と利益が上乗せされているので、「新築は住んだ瞬間1~2割価格が落ちる」と言われているのです。それを言い換えて、新築は高いという意味合いで「新築プレミアム」といわれているのです。

確かに、日本人は未だに新築至上主義が強い傾向にあるので、賃貸でも新築は人気があるでしょう。恐らく、営業マンも「新築だから入居付けがしやすいですよ!」という営業トークをしてくると思います。これは嘘ではありませんが、1人目の入居者が退去した時点で「新築」という謳い文句は使えません。

さらに、ワンルームに住む人は単身者なので、結婚や転勤という「退去する理由」が多いので、退去率は比較的高い物件なのです。新築のワンルームマンション投資をする際は、この点を必ず理解しておきましょう。

 

「新築であること」に頼りきってしまうと失敗する

新築マンション投資は確かに新築だからこその良い点もありますが、裏を返せばそれは新築でなくなったときに消えてしまうものです。そして、新築という称号は一瞬で消えます。だからこそ、資産価値の低下が早く、魅力が薄れていくスピードが非常に早いのです。

もちろん、新築ワンルームマンション投資が絶対にNGといっているわけではありません。大事なのは、資産価値が一瞬で下落してもなお、収益を生み出せる物件を「見極める」ことです。