2018.11.06 リニアがやってくる! 日本一アツい「名古屋」の再開発
リニアの時速は時速372キロで、新幹線の時速約250キロを遥かに上回り、飛行機の時速474キロに近づいています。
現在の予定では、2027年に品川―名古屋間のリニア中央新幹線が開通し、たったの約40分で結ばれる予定です。40分といえば、お台場海浜公園駅から池袋駅、国分寺駅から東京駅までの所要時間とほぼ同じなので、どれだけ名古屋と東京が近づくかが分かると思います。
さらに、当初の計画を前倒しして、2045年には大阪までに延び、品川―大阪間は約67分で結ばれることになる予定です。そんなリニアの開通が後10年を切っている名古屋駅は、日本有数のターミナル駅に成長し、観光客・ビジネス客共に利用客が増えるのは間違いありません。
ビジネスの拠点としてはもちろん、訪日観光客も増えることで、ますます街は発展していくでしょう。そんな名古屋市は、リニア開通を控えて新たなまちづくり構想を策定しています。
前項のように、名古屋駅はまちづくり構想を策定しており、既に本体工事が始まっています。更に名鉄各駅再開発計画が動き出すなど、名古屋駅周辺の再開発がどんどん進んでいます。
まず、2017年4月にはJRゲートタワーが全面開業し、開業9日間で来場100万人を突破するほどの賑わいです。モール内では高島屋が開業し、名駅地区の百貨店売上は2017年5月に前年同月比23%増となったことからも注目されていることが伺えます。
また、駅前では大名古屋ビルヂング、JPタワー名古屋など大型再開発ビルの開業も相次いでおり、駅の西側でもビジネスホテルの建設ラッシュです。名古屋駅と直結するJRセントラルビルには、最上階である52階にレストランがある他、マリオットホテル、ビックカメラ、東急ハンズなどが入っています。
リニアモーターカーの開通は、日本にとって新幹線が開通する以来の「鉄道インフラの大きな進化」です。その進化を名古屋だけ早い段階で受けられるので、このような開発が進んでいるのです。
また、名駅だけではなく、名鉄駅の東側に位置する栄地区も「まちづくりプロジェクト」を始動しています。栄地区は、国際ビジネス都市として生まれ変わる名駅エリアと異なり、名古屋のファッション・グルメ・アミューズメントの中心として、都会の便利さと豊かな自然環境を兼ね備えた住みやすい街を目指します。
たとえば、栄名物の大地下街「サカエチカ」が2019年の開業50周年に向けてリニューアルし、新たなイベント会場を建設する予定です。ほかにも、バスターミナルを移転し住民の憩いの場をつくったり、丸栄の跡地に衣食住の複合施設を建設したりする予定です。
まだまだあります。三越栄店の7大規模改装、栄のランドマークである「中日ビル」「丸栄」「日本生命栄町ビル跡地」などでも複数の再開発計画も持ち合っている状況です。
とにかく、名駅はもちろん、名古屋を代表する「栄」エリアの開発も進むと考えられるため、名古屋全体の資産価値はどんどん上がっていくでしょう。名古屋はある程度成熟した街ですが、そのような街がこれほどまでに大規模な再開発を行うのは珍しいです。だからこそチャンスといえます。
新幹線のときと同様に、リニア中央新幹線は日本国民ならず、世界が注目する技術です。9年後のリニア開通に向け、急速に再開発が進む名古屋は今、世界一キテいるエリアと言えるでしょう。考えてみてください。名古屋-品川が開通してから大阪へ開通するまで20年近く時間が空きます。
それだけでも名古屋の希少価値が上がることは明白でしょう。この大きな潮流を踏まえた上で物件を選ぶのが、不動産投資に成功する秘訣です。