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2018.11.14 投資偉人伝。レイ・ダリオに学ぶ、投資を成功させるための秘訣

不動産投資をしている人は、言わずもがな「成功」したいはずです。ネットや書籍、セミナーなどで色々な情報を集めている人も多いと思いますが、ここで少し立ち止まり先人たちの知恵を借りてみてはいかがでしょうか?

成功者の言葉には、投資の参考になる要素も含まれているはずです。今回は、投資偉人伝としてレイ・ダリオを紹介します。

 

 

「最大利回りと最小リスクを目指す」投資家レイ・ダリオ

レイ・ダリオはブリッジ・ウォーター・アソシエイツという、世界有数の規模のヘッジファンド運用会社を育て上げた人物です。彼は、2008年のリーマンショックの際も大不況を乗り切っています。現に、当時株式市場が50%も下落した一方で、レイ氏のポートフォリオは3.93%しか下落しなかったというから驚きです。

レイ氏の投資スタンスを一言で表すと「最大利回りと最小リスクを目指す」になります。この投資スタンスを基に、レイ氏の成功の背景にある「要素」をかみ砕いて紹介していきます。

 

いかなる状況でも収益を上げる

これは彼が言いきっている言葉です。この言葉を実現させるポイントは、「リスクのバランス」でしょう。

たとえば、通常のバランス型ポートフォリオで「株式50%:債券50%」という考え方があります。しかし、これは全くバランスがとれておらず、その理由は株式が債券の3倍のリスクがあるからです。つまり、リスクを加味しないポートフォリオを組んでしまうと、リーマンショックのときのような不況下に大きな損失を計上します。

レイ氏は、「どんな投資商品でも理想的環境が整うと必ず大きな利益を生む。何事にも季節がある」ともいっています。季節とは、「想定インフレ率より高い/低い」「想定成長率より高い/低い」です。この4つの季節に適した資産配分に25%ずつ投資してリスクを分散すればいいと語っています。

この考え方を実行しているからこそ、「いかなる状況でも収益を上げる」ということを達成できているのでしょう。

 

全てに通じる「成功のための5ステップ」

さて、そんな超一流の投資家であるレイ氏が、著書”Principles”の中で表している「成功のための5ステップ」を見ていきましょう。不動産投資をやっていく上では、自分の運用方法と常に向き合うことが必要不可欠です。迷いがちな不動産投資家にとっても、基本に立ち返ることが可能な指針になります。

 

成功のための5ステップ

1.明確な目標を持つこと。

どのようにして生活を立て直し、どのような道を歩んでいくか?を考えましょう。不動産投資においては「どのくらいの期間でどの程度の収益を上げたいか?そしてどのような生活を送りたいか?」という点になります。

2.問題を認識する

次に、前項で立てた目標を阻む障害は何か?問題はどこにあるか?を考えます。また、目標を達成できているからといって、起きている問題を容認してはいけません。

不動産投資において、今起きている問題は何か?は「空室期間が長い」「入居者とトラブルになりがち」などです。たとえ収益面では目標を達成していても、問題があれば「まぁいいか」と見過ごさずに認識しましょう。

3.根本的な原因を把握する

次に、問題の根本的な原因を把握することです。キーワードは「自我」と「盲点」になります。つまり、独りよがりの考えではなく、客観的な視点できちんと問題に向き合い原因を把握することが重要です。不動産投資において、この考えはそのまま活用できるでしょう。

4.目標への障壁になるようなものについて、対策を講じること

「問題-原因」が把握できたら、それに対して対策を講じます。キーワードは「柔軟な発想」です。人の見方はそれぞれ異なるので、さまざまな角度から原因を見極めましょう。

不動産投資においては、たとえば「空室期間が長い」という問題があれば、賃料が高い?室内環境が悪い?近隣者に問題がある?などなど、たくさんの角度から考えるのです。そうすれば、多くの対策が生まれ、その中から精度の高い対策をピックアップできます。

5.対策を推し進めるために必要なことをすること

最後に、前項4で立てた対策を「やり切る」ことです。もはやこの点に関してのポイントはありません。不動産投資でもそれは同じで、対策を考えたら色々な手段を使ってやり切ることです。

 

成功のための5ステップ

物事の本質を見抜くには、適切な現状把握が必要です。レイ氏の発言に以下のようなものがあります。
「真実、より正確に言えば現実を正しく認識すること、は良い結果を生み出すための本質的な基本である」

上述した5つのステップでもありましたが、現状把握・客観的な視点は重要です。自分の置かれている立場を客観的に見て、問題を把握し、さまざまな視点から対策を立てましょう。後は、それを「やり切る」だけです。